52 ウチダ 薏苡仁湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 湿脾(腫脹・痺れ(しびれ)・疼痛を呈する関節炎) |
●関節痛、筋肉痛の漢方薬です。起床時や天気の悪い日には重苦しく痛み、疲れるとひきつる痛みが出るものに用います。関節・筋肉がはれて熱をもち痛むもの。慢性でやや重症のものに。関節に水がたまって、手足が重だるい方にも有効です。 ●本方は湿痺(湿邪による関節や軟部組織の病変)に対する処方です。 ●関節腔、組織中の滲出液の停滞を治し、筋肉の緊張を緩和し、血液循環障害を治します。 ●膝や肩、手首など、身体の関節部や筋肉の腫れ(はれ)あるいは痛みは、日常の起居・歩行・階段の昇り降りにもさしつかえることが多く、大変つらいものです。ウチダ薏苡仁湯煎じ薬は、筋肉の痙攣(けいれん)を緩和させ、血行を促進して関節痛、筋肉痛を改善する漢方薬です。 ●全体として、湿痺(着痺)による四肢や躯幹のしびれ、倦さ、運動障害、疼痛、水腫を治す方剤となっています。 ●関節など体に溜まった水分を取り去り、痛みをやわらげます。また、発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します。そのような作用から、関節痛や筋肉痛、あるいは関節リウマチなどに適応します。やや慢性化していても、体力のたもたれている人に用います。 ○寒証で、汗かきでない方に使用します。 ●多発性関節リウマチまたは筋肉リウマチ。ただし寒証で、汗かきでない、やや慢性化したもの。 |
【適応症】関節痛、筋肉痛、腰痛症、慢性関節リウマチ、筋肉リウマチ、漿液性関節炎、結核性関節炎 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体がひどく弱っている著しい虚証の方、発汗の多い方、胃腸の調子が悪い方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月6日(水)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1058 | 30日分 | 12,980円 | 13,629円(税込) |
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【診断のポイント】 ●関節の腫脹疼痛、熱感 ●四肢疼痛、運動障害 ●経過は慢性 |
薏苡仁湯は、次の証の方に最適です。 ●寒湿阻絡 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 関節痛、筋肉痛。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。よく苡仁湯の構成生薬は、下記の7種類です。主薬のよく苡仁は、体の無駄な水分を追い出して痛みをやわらげます。麻黄と桂皮は発汗・発散作用をもつ代表的な生薬で、病因を発散して追い出すような働きをします。さらに、水分循環をよくする蒼朮、血行をよくする当帰、痛みやこわばりをとる芍薬、緩和作用の甘草などが加わります。 日本薬局方 ヨクイニン(よく苡仁)…8.0g 日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮)…4.0g 日本薬局方 トウキ(当帰)…4.0g 日本薬局方 マオウ(麻黄)…4.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…3.0g 日本薬局方 シャクヤク(芍薬)…3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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はれ・痛みのはげしい関節痛、筋肉痛を解消する良漢方薬
【薏苡仁湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈肩から背中にかけての痛みが改善〉
Tさん(45歳・男性)はプログラマーです。 ・現代病名:肩・背中痛 | |
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【薏苡仁湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
桂枝加朮附湯 » …比較的体力がなく、冷え性の人で、四肢関節の腫脹、関節痛がある場合に用いる。(寒湿痺) | |
麻杏薏甘湯 » …筋肉痛、関節痛があるが初期で軽症の場合に用いる。(風湿の表証) | |
越婢加朮湯 » …体力中等度以上で発汗傾向、尿量減少、口渇などがあって、関節の腫脹・疼痛のある場合に用いる。(実証の風水証あるいは熱痺) | |
防已黄耆湯 » …色白で筋肉が軟らかく、水ぶとり傾向のある人で、汗をかきやすく、四肢の浮腫、関節の腫脹、疼痛などを訴える場合に用いる。(気虚風水) | |
●本剤は、漢方の古典「明医指掌」(めいいししょう)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は7種類の生薬から成り、その主薬であるヨク苡仁の名をとって処方名とされました。 ●「重苦しく痛む関節痛、筋肉痛に」に用います。即ち、 ①水分の排泄(発汗・利尿)障害による水滞があり、そのために血行障害や筋肉の痙攣(けいれん)が生じて起こる湿痒兼血虚に用いる処方です。 ②血虚血瘀が強いときは疎経活血湯を、また冷えが強く、冷えると悪化する場合は、桂枝加朮附湯などを合方します。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。