3 ウチダ 乙字湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 便秘傾向の痔核/大腸の血熱や湿熱による痔、出血 |
●便が硬くて便秘しやすい方の、いぼ痔や切れ痔に用います。また、便秘により悪化する方に使用します。 ●和式トイレをはじめとする日本人の生活様式や、酒・香辛料など刺激性の飲食物、冷え、過労などは肛門・直腸下部の静脈をうっ血させ、痔の発生と悪化の原因となりますが、とくに注意しなければならないのが便秘です。 ●ウチダ乙字湯煎じ薬は、便通を整えるほか、局所の血液循環をよくし、出血と落痛をおさえるなど、内服によって痔の原因をとり除く漢方薬です。 ●疼痛出血などを伴う痔疾の特効薬として繁用される柴胡剤です。 ○体力が中くらい以上で、便秘がちの方に向いています。 ×出血が長く続いたりして、体力の衰えている方の使用は好ましくありません。 ●婦人の陰部の痒痛によく使用されます。 ●「病院で出る座薬じゃねー。」なんて方には、是非とも飲んでいただきたいです。 ●痔が肛門の奥のほうにあって、軟膏が塗りにくい方には是非乙字湯をお試し下さい。 |
【適応症】痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、脱肛、肛門出血、痔核の疼痛、女子の陰部掻痒症、皮膚病の内攻による神経症。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、身体の虚弱な虚証の方、および食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢(泄瀉)など、胃腸の弱っている方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】 ●配合生薬の大黄には、子宮収縮作用や骨盤内臓器の充血作用が認められています。そのため、流早産の原因にもなりかねません。大量でなければまず心配ないのですが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月6日(水)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0967 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●痔疾(出血、脱肛、裂傷、痔核) ●胸脇苦満 ●虚証ではない |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 大便がかたくて、便秘傾向のあるものの次の諸症: 痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。乙字湯の構成生薬は、下記の6種類です。そのうち、柴胡、黄ごん、大黄、甘草などは、炎症をしずめ痛みをやわらげる働きをします。大黄には、便通をつける作用もあります。また、当帰には補血作用があり、升麻は痔核や脱肛によいといわれます。 日本薬局方 トウキ(当帰)6.0g 日本薬局方 サイコ(柴胡)5.0g 日本薬局方 オウゴン(黄ごん)3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)2.0g 日本薬局方 ショウマ(升麻)1.0g 日本薬局方 ダイオウ(大黄)0.5g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2〜3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2〜3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【乙字湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈脱肛と出血〉
40歳の女性。 ・現代病名:脱肛と出血 | |
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〈乙字湯と大柴胡湯で痔と便秘を緩和〉
東京の郊外に住む主婦Yさん(29歳)は、10代のころから便秘と痔に悩まされ続けてきました。その上、結婚後子どもを出産すると、さらに激しい出血と痛みに襲われ、子育てもままならなくなってしまったのです。市内の総合病院で手術を受けたのですが、予後が悪く、精神的にもかなり追いつめられていました。 ・現代病名:痔と便秘 | |
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【乙字湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
桂枝茯苓丸 » …比較的体力のある人で本方と同様の症状を訴え、冷えのぼせの傾向があり・下腹部に抵抗・圧痛を認める場合に用いる。(瘀血) | |
大黄牡丹皮湯 » …さらに症状が激しく体力が充実した人の場合に用いる。(腸癰) | |
当帰建中湯 » …体力のやや低下した人で脱肛の傾向があり、局所の落痛が激しい場合に用いる。(血虚裏急) | |
芎帰膠艾湯 » …比較的体力の低下した人で、出血する場合に用いる。(血虚の下血) | |
補中益気湯 » …中気下陥による弛緩性の痔疾。 | |
●本剤は、徳川時代の漢方医原南陽(はらなんよう)の創方による処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は、江戸時代の医家原南陽の創方になります。原南陽は、自製の常用処方に甲・乙・丙・丁という十干の文字を付し命名しました。本方は原南陽創製常用の第2号処方といった意味あいで名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30〜40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2〜3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。