106 ウチダ 温経湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 血寒による冷え症で月経困難症・不妊症・性器出血・月経不順・月経痛 |
●温経湯は、元気が衰え、貧血(気血虚)、冷え症で下腹に膨満感があったり、ひきつれたりして、手足がほてり、唇が乾いているなどを目標とします。 ●特に諸婦人病に用いますが、足腰の冷え(夏の冷房病等)、しもやけにも多用します。 ●気虚のため元気衰え、下半身は冷えながら手掌煩熱、口唇乾燥のある婦人に用いられます。 ●人参、甘草、生姜、半夏が脾胃を補い元気を益します。消化吸収を促進、他薬の働きを助けます。 ●全体として、下焦の虚寒があり、血虚にを兼ねる病態を治す方剤です。 ●血液循環をよくして手先のほてりをとる一方、体全体をあたためる作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。 ●温経散寒と養血祛瘀を併用します。 |
【適応症】月経不順、月経困難、更年期症候群、不眠、神経症、足腰の冷え、しもやけ、こしけ、不妊症、指掌角化症、湿疹、月経過多、月経痛、頭痛、流産癖、主婦湿疹 |
【妊娠・授乳の注意】
●牡丹皮の成分により、流早産の危険性があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0961 | 30日分 | 14,980円 | 15,729円(税込) |
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【診断のポイント】 ●貧血、冷え症 ●口唇乾燥と手掌の煩熱や角化症 ●腹部軟弱、下腹部不快感 |
温経湯は、次の証の方に最適です。 ●血虚 » ●血瘀(瘀血) » ●出血・血瘀 » ●気虚血瘀 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 手足がほてり、唇が乾くものの次の諸症: 月経不順、月経不順、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。温経湯には、血流をよくして体をあたためるもの、水分を保持するもの、あるいは滋養作用をもつ生薬などがいろいろと配合されています。 日本薬局方 バクモンドウ(麦門冬) 4.0g 日本薬局方 ハンゲ(半夏) 4.0g 日本薬局方 トウキ(当帰) 3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 2.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮) 2.0g 日本薬局方 シャクヤク(芍薬) 2.0g 日本薬局方 センキュウ(川きゅう) 2.0g 日本薬局方 ニンジン(人参) 2.0g 日本薬局方 ボタンピ(牡丹皮) 2.0g 日本薬局方 ゴシュユ(呉茱萸) 1.0g 日本薬局方 ショウキョウ(生姜) 1.0g アキョウ(阿膠) 2.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【温経湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈鼻閉塞と頭痛、手掌角皮症〉
35歳の婦人です。 ・現代病名:鼻閉塞と頭痛、手掌角皮症 | |
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〈指掌角皮症〉
32歳女性です。 ・現代病名:指掌角皮症 | |
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〈鼻閉塞と頭痛・手掌角皮症〉
35歳の女性。 ・現代病名:鼻閉塞と頭痛・手掌角皮症 | |
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〈湿疹と不妊症〉
30歳の女性。 ・現代病名:湿疹と不妊症 | |
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〈更年期不定出血(子宮癌類似症)〉
60歳の女性。 ・現代病名:更年期不定出血(子宮癌類似症) | |
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【温経湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
当帰芍薬散 » …比較的体力の低下した人で、顔色が悪く、軽度の浮腫、心悸亢進、全身倦怠感などのある場合に用いる。(血虚+水毒) | |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …比較的体力の低下した人で、寒冷に伴って起こる下腹部・腰部・四肢末端の冷感・疼痛などのある場合に用いる。(血虚受寒) | |
芎帰膠艾湯 » …比較的体力の低下した人で、胃腸障害が少なく、出血(痔出血、不正出血、腎ならびに尿路出血)を認める場合に用いる。(血虚の出血) | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●経とは広義の経路のことで、血管並に血液以外の生理的物質の運行経路のことをさしています。この経を温めることは、血液の循環をよくして、寒冷症状を改善するという意味であり、本方はその薬効より名付けられました。 ●どちらかというと女性向けで、冷え性で体力があまりなく、皮膚や唇がかさつく人に向きます。具体的には、生理不順や生理痛、更年期障害、頭痛、足腰の冷えや痛み、冷えのぼせ、しもやけ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。また、不妊治療に補助的に用いることもあります。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
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