27 ウチダ 麻黄湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 風寒表実証(頭病・関節痛・悪寒・喘息(ぜんそく)・咳)/辛温解表の代表方剤 |
●体力充実な方の感冒・鼻かぜに使用します。寒気(さむけ)がしてゾクゾクする時に飲むと大変良く効きます。 ●より実証の方で、項背部のこわばりより、筋痛、腰痛、関節痛が著名な方用です。咳がある方用です。 ●風邪の初期に効くということでは葛根湯と似ていますが、葛根湯の証よりもさらに丈夫な方に用いられます。自然発汗をせず、体の節々が痛む風邪をはじめ、高熱の出るインフルエンザ、腸チフス、天然痘、コレラなど、あらゆる熱性病の初期症状にも効果を発揮する妙薬です。 ●辛温解表の首位にくる代表的方剤であり、風寒を発散する主方です。 ×軽症、虚証の人に用いると発汗し過ぎ、津液を消耗する恐れがあるので気をつけて下さい。 ●漢方では対症療法+自然治癒力向上の両面で対応しますが、引きはじめに適切な薬を服用して、身体を温めて休むのが最良です。 ●麻黄湯は、体力の充実した方の風邪の初期に用います。悪寒・発熱・頭痛・節々(ふしぶし)の痛みなどがあり、汗の出ない場合に適しています。 |
【適応症】感冒、インフルエンザ(初期のもの)、鼻かぜ、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞や哺乳困難、気管支炎、気管支喘息、肺炎、腸チブス、夜尿症、急仮死、卒中発作、気絶、難産。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体がひどく弱っている著しい虚証の方、発汗の多い方、胃腸の調子が悪い方、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1053 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●発熱、悪寒、無汗。 ●脈:浮、緊。 ●喘咳、身体疼痛(腰、四肢、関節)。 |
麻黄湯は、次の証の方に最適です。 ●風寒(表寒) » ●寒邪犯肺・風寒束表 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、身体のふしぶしが痛い場合の自然に汗の出ないものの次の諸症: 感冒、インフルエンザ(初期のもの)、鼻かぜ、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞や哺乳困難。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。麻黄湯は、主薬の麻黄を中心に、下記の4種類の生薬からなります。 麻黄と桂皮は発汗・発散作用をもつ代表的な生薬で、病因を発散して追い出すような働きをします。また、麻黄には薬理的にも重要な役割をする交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれます。この成分は、西洋医学の気管支拡張薬と同様の作用を示し、咳やゼイゼイする喘鳴をおさえます。さらにこれに、鎮咳・去痰作用のある杏仁、緩和作用をもつ甘草が加わります。 日本薬局方 キョウニン(杏仁)…5.0g 日本薬局方 マオウ(麻黄)…5.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮)…4.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.5g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 ●初回服用して、発汗しなければ二時間後に再度服用して、それでも発汗しなければ二時間後に再々服用します。 |
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【麻黄湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈鼻づまり〉
10歳の少年。 ・現代病名:鼻づまり | |
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〈感冒〉
10歳、女児。 ・現代病名:感冒 | |
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〈麻黄湯と柴胡桂枝湯で完治〉
中学1年生のA子さん(13歳)は、学校でかぜをうつされたらしく、熱が39℃以上になり、しきりに全身の倦怠感を訴えています。食欲はなく、おかゆものどを通らず、水分補給だけをかろうじてしている状態でした。それでも、比較的体力があり、汗の出も少ないことから、実証と判断され、麻黄湯を服用することになりました。 ・現代病名:感冒 | |
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〈麻黄湯で鼻かぜがたちまち完治〉
日ごろから丈夫な会社員のNさん(38歳・男性)ですが、ある日、鼻かぜにかかったようだと感じ、漢方の専門家を訪ねました。 ・現代病名:鼻風邪 | |
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〈こじれたかぜによく効く漢方薬〉
K子さん(14歳)は、かぜにがかったといって中学校から早退してきました。どうやら、仲のよい友人にうつされたようです。 ・現代病名:かぜ | |
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〈傷寒(急性熱性疾患)〉
私が13歳のとき(西暦1811年)病家から往診を頼まれた。 ・現代病名:熱性病 | |
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〈夜尿症〉
麻黄湯を5歳ぐらいまでの子供の夜尿症に用いているが実によく効く。また、葛根湯を用いることもある。 ・現代病名:夜尿症 | |
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〈ワクチン接種済みの3歳の男児の場合〉
インフルエンザワクチン接種済みの3歳の男児です。 ・現代病名:A型インフルエンザ | |
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〈男児(12歳)の場合〉
幼児期から気管支喘息を発症している男児(12歳)。 ・現代病名:A型インフルエンザ | |
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〈生後10ヵ月の男児(体重9キロ)の場合〉
インフルエンザワクチン未接種の生後10ヵ月の男児(体重9キロ)。 ・現代病名:A型インフルエンザ | |
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〈夜尿症〉
12歳、男児。長期にわたる夜尿(尿は白色)。舌苔薄白・脈弦。 ・現代病名:夜尿症 | |
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【麻黄湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
葛根湯 » …本方と同じく表寒実証用であるが、もう少し病変が浅い所にある。腰痛関節痛がなく項背強痛がある。(太陽陽明合病) | |
桂枝湯 » …表寒虚証、悪寒発熱、自汗、脈浮緩。(太陽中風) | |
小青竜湯 » …裏寒と表証、鼻水。くしゃみがあり、心下水気有の証。 | |
麻杏甘石湯 » …悪寒発熱がなく、喘息、咳嗽が烈しく、黄色粘痰がある。発汗傾向と口渇を伴う。肺熱の喘咳。 | |
銀翹散 » …温病系風邪(風熱(表熱))辛涼解表剤、上焦風熱、衛分証、気分証に使用。熱感があり、悪寒はない。口渇、咽痛、咳嗽がある。感冒、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃腺、流行性耳下腺炎等。 | |
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)(後漢時代)収載の薬方を基本とした我が国の経験処方に基づいて作られた煎じ薬です。 ●本方は4種類の生薬から成り、その主薬である麻黄の名をとって処方名とされました。 ●構成生薬の麻黄、杏仁、甘草、桂枝、4種の頭文字を取り、別名を「麻杏甘桂湯」とも呼ばれる麻黄湯は、麻黄湯類を代表する処方です。 ●さむけ・発熱・ふしぶしの痛みのある風邪の初期症状にすぐれた効果があります。眠くなりにくい漢方製剤です。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
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