97 ウチダ 大防風湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 気血両虚の関節炎・膠原病(風寒湿痺)/肝腎不足 |
●慢性に経過して栄養状態が低下し、身体が衰えた方の下肢が麻痺し、運動障害を起こした方に使用します。 ●慢性関節リウマチや大病後起立歩行の十分できない例などに応用します。即ち、気血両虚して風湿による痺証を現す方を治す処方です。 ○寒虚証で衰弱し、皮膚枯燥した方に適します。 ●慢性関節リウマチに効きます。ただし、寒虚証で衰弱し、皮膚枯燥した方に適します。 |
【適応症】下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風、脚気、術後の体力低下、栄養失調による手足の麻痺、膝関節炎の強直、膝関節炎、半身不随、背髄炎、背髄癆、産後脚気、産後の下肢運動麻痺。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体力が充実(実証)し、暑がりで、のぼせのある(熱証)方、胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●牛膝により流早産の危険性があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|---|
k1029 | 30日分 | 14,980円 | 15,729円(税込) |
【カゴに入れる↓】ボタンk9999をクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。 複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。 別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。 このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。 の使用ができるようになりました。 |
電話注文 » | FAX注文 » | メール注文 » | 直接来店 » |
●ご注文は、上記買物カゴ、電話、Fax、またはE-メールで承ります。 ご注文方法等・詳細 » |
【診断のポイント】 ●虚弱、衰弱者 ●四肢倦怠、虚熱 ●関節腫脹(鶴膝風)、歩行障害 |
大防風湯は、次の証の方に最適です。 ●寒湿阻絡 » ●痺(ひ) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 関節がはれて痛み、麻痺、強直して屈伸しがたいものの次の諸症: 下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。大防風湯は、発散・鎮痛作用のある防風を中心に、下記のようなたくさんの生薬からなります。痛みをとるもの、体力を補うもの、体をあたためるもの、あるいは血行をよくする生薬などが含まれます。 日本薬局方 オウギ(黄耆) 3.0g 日本薬局方 ジオウ(地黄) 3.0g 日本薬局方 シャクヤク(芍薬) 3.0g 日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮) 3.0g 日本薬局方 トウキ(当帰) 3.0g 日本薬局方 ボウフウ(防風) 3.0g 日本薬局方 センキュウ(川きゅう) 2.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 1.5g 日本薬局方 ゴシツ(牛膝) 1.5g 日本薬局方 タイソウ(大棗) 1.5g 日本薬局方 ニンジン(人參) 1.5g キョウカツ(きょう活) 1.5g トチュウ(杜仲) 3.0g カンキョウ(乾姜) 1.0g 修治ブシ末(修治附子末) 1.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
|
下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風
【大防風湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈関節リウマチ〉
いま私の治療している婦人の患者で、三年あまり大防風湯をのみつづけているリウマチの患者がいます。初診のころは歩くのも骨が折れたが、このごろは家庭内の起居動作はできるようになりました。 ・現代病名:関節リウマチ | |
|
〈脚気下肢痿弱(いじゃく・足が立たない)〉
一人の男子、脚気を患い両脚が痿弱し、後には手も足も細って、ついに痿躄(下肢麻痺・いざり)となってしまいました。 ・現代病名:脚気 | |
|
【大防風湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
桂枝加朮附湯 » …使用目標は本方と似ているが、慢性化に伴う体力低下、顔色不良、患部症状などがやや軽度の場合に用いる。(寒湿痺) | |
桂枝芍薬知母湯 » …この方も膝の腫痛、関節変形があるが、気血の虚が少く、関節の発赤、熱感、疼痛がみられる。(寒湿痺の熱痛) | |
●本剤は、漢方の古典「和剤局方」(わざいきょくほう)(宋代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は防風を主薬とし、文字通り風を防禦・排除する薬効があります。現在用いられている処方は『太平恵民和剤局方』の改訂版に追加された処方で、初版には防風湯も載っています。この防風湯と区別するために大の字がつけられたものです。大防風湯と称する処方は『千金方』の時代からありますが、本方は異なる処方です。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。