98 ウチダ 黄耆建中湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 脾陽虚証の慢性消化器病 |
●病後の衰弱を回復するためにご利用ください。回復を期待しています。 ●黄耆の特性を利用して、痔瘻、膿瘍、消化性潰瘍、皮膚潰瘍、アレルギー性鼻炎、慢性中耳炎等に用います。 ●虚労裏急に用いられる小建中湯に黄耆を加えた方剤です。小建中湯証に加え、一段と表裏共に虚し、自汗、息切れ、疲れ易さなどの気虚の症状が著しい場合に使用して下さい。 ●あるいは、虚証で化膿や皮膚損傷、潰瘍などがある場合に使用して下さい。 ●ことに盗汗(ねあせ)をかくような虚弱児には、小建中湯より好適です。 |
【適応症】児童の虚弱体質、病後の衰弱、夜尿症、夜泣症、軽度の慢性腹膜炎、盗汗(ねあせ)、慢性中耳炎、痔、カリエス、アレルギー性鼻炎、皮膚潰瘍、慢性中耳炎。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0963 | 30日分 | 14,980円 | 15,729円(税込) |
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【診断のポイント】 ●易疲労、虚弱、元気がない ●腹部軟弱 ●下痢(泄瀉)、腹痛の傾向 |
黄耆建中湯は、次の証の方に最適です。 ●脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) » ●胃虚寒(胃気虚・胃気虚寒) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 身体虚弱で疲労しやすいものの次の諸症: 虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。黄耆建中湯の構成生薬は、下記の6種類です。主薬の黄耆には、栄養状態をよくし、汗を調節する作用があるといわれます。桂皮など胃腸の働きをよくする生薬も配合されています。そのほか、膠飴(麦芽糖)と呼ばれるあめもたくさん入っていて、これも栄養分の補給になります。 日本薬局方 シャクヤク(芍薬) 6.0g 日本薬局方 オウギ(黄耆) 4.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮) 4.0g 日本薬局方 タイソウ(大棗) 4.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 2.0g 日本薬局方 ショウキョウ(生姜) 1.0g 粉末飴 10.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【黄耆建中湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈長引く乳腺炎を漢方で治櫨〉
出産後1ヵ月で乳腺炎になってしまったWさん(32歳)は、抗生物質を服用していましたが、治りきらなかったため、漢方クリニックを受診することにしました。 ・現代病名:乳腺炎 | |
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〈II度深達性のやけどがあとを残さず完治〉
料理が趣味のMさん(45歳・男性)は、調理後のてんぷら鍋を片づけようとして、熱した油を右足の甲の上にこぼしてしまいました。すぐに風呂場に行き、流水で30分ほど患部を冷やし続けましたが、足の甲の上皮が完全に欠落し、皮下脂肪組織が露出するというひどい状態でした。 ・現代病名:II度深達性やけど | |
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〈黄耆建中湯で多汗症が治った〉
夏はもちろん、冬でも大汗をかくのが悩みだった58歳のM子さん。漢方の専門医がM子さんに尋ねたところ、M子さんの職場では、冷暖房の冷温風は天井に取り付けてあるエアコンから出るようになっており、1年を通じて頭は温かいのに足元は冷える、という状況だといいます。 ・現代病名:多汗症 | |
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〈蕁麻疹と湿疹に黄耆建中湯合人参湯〉
45歳、主婦。 ・現代病名:蕁麻疹と湿疹 | |
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【黄耆建中湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
小建中湯 » …本方の使用目標と似ているが、化膿巣はなく、腹痛などの症状が顕著な場合に用いる。 | |
当帰建中湯 » …本方の使用目標に似ているが、顔色不良・下腹部痛、腹痛が顕著で、女子では月経異常を伴う場合に用いる。血虚が強いもの。 | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は体力虚弱で、脾胃(消化器系)が強壮でないものに用いられます。建中の‘建’は建立、‘中’は中焦つまり消化器系を指し、その作用を改善、正常化するという意味と主薬の黄耆より名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。