76 ウチダ 竜胆瀉肝湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 肝経湿熱(急性結膜炎・中耳炎・高血圧・陰部掻痒)/肝経湿熱・実火治療の代表方剤/肝火上炎・肝胆湿熱 |
●色が濃いおりもの、かゆみ、排尿痛に用います。 ●湿潤した陰部の掻痒症(男女共に)で熱感の強いものに使用します。 ●黄帯下を伴う陰部掻痒にも尿が濃く・イライラの激しい人の排尿痛に用います。 ●ウチダ竜胆瀉肝湯煎じ薬は、尿道や膀胱、外陰部などに炎症(充血、痛み、腫れ)のある場合に用いられます。漢方ではこの炎症を下焦(げしょう)の湿熱といっています。尿が濁ったり、排尿時に痛む、あるいは出しぶる、その場合しばしば下腹部が重苦しいといった方、またそういう症状をよく繰り返すとか、ご婦人のおりもの(帯下(こしけ))にも適しています。 ●肝経の実火と湿熱を瀉す目的で作られた方剤です。 ●下焦の諸炎症で、充血、腫脹、疼痛を伴うものに用いられます。 ①尿道炎・淋疾・膀胱炎、②膣炎・子宮内膜炎、ことに外陰部の痒痛、③陰部湿疹・頑癬、④高血圧症、⑤緑内障、⑥中耳炎。ただし、炎症性で、冷え症や虚証でないことを条件とします。 |
【適応症】尿路系炎症(腎盂炎、膀胱炎、尿道炎)、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、膀胱カタル、膣炎、陰部湿疹、子宮内膜炎、陰部痒痛、バルトリン腺炎、陰部掻痒症、睾丸炎、外陰潰瘍、トリコモナス、ベーチェット病、ソケイリンパ腺炎、肝硬変 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、冷えの強い「寒証」、体の虚弱な「虚証」の方、胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|---|
k1061 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
【カゴに入れる↓】ボタンk9999をクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。 複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。 別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。 このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。 の使用ができるようになりました。 |
電話注文 » | FAX注文 » | メール注文 » | 直接来店 » |
●ご注文は、上記買物カゴ、電話、Fax、またはE-メールで承ります。 ご注文方法等・詳細 » |
【診断のポイント】 ●下焦の湿熱(下腹の緊満、抵抗、圧痛・小便淋瀝混濁) ●肝火上逆(脇痛、口苦、目の充血) ●腹直筋の緊張と外側の緊張過敏 |
竜胆瀉肝湯は、次の証の方に最適です。 ●膀胱や性器の湿熱 » ●皮膚病と湿熱 » ●出血・実熱 » ●肝火上炎(肝火旺) » ●肝胆湿熱 » ●肝胃不和(肝火犯胃) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症: 排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ ※こしけとは、おりもののことです。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。竜胆瀉肝湯は、主薬の竜胆をはじめ、下記の9種類の生薬からなります。竜胆と黄ごん、それと山梔子は、熱や炎症をさます寒性の生薬です。木通、車前子、沢瀉は、漢方の利尿薬で、水分循環を改善し尿の出をよくします。これに、血液循環をよくする当帰と地黄、緩和作用の甘草が加わります。 日本薬局方 ジオウ(地黄)5.0g 日本薬局方 トウキ(当帰)5.0g 日本薬局方 モクツウ(木通)5.0g 日本薬局方 オウゴン(黄ごん)3.0g 日本薬局方 シャゼンシ(車前子)3.0g 日本薬局方 タクシャ(沢瀉)3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)1.0g 日本薬局方 サンシシ(山梔子)1.0g 日本薬局方 リュウタン(竜胆)1.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
|
【竜胆瀉肝湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈外陰部の炎症こしけ・帯下〉
65歳の主婦。 ・現代病名:外陰部の炎症こしけ | |
|
〈慢性肝炎〉
57歳、男性、会社社長。 ・現代病名:慢性肝炎 | |
|
〈子宮筋腫〉
一婦人が子宮筋腫の診断を受け、手術を要すると言われ、2~3の病院を歴訪したが、どこでも鶏卵大のものがあると言われた。 ・現代病名:子宮筋腫 | |
|
〈こしけ(かゆみ、におい)・帯下〉
年齢/50歳 性別/女性。 ・現代病名:こしけ | |
|
〈老人性膣炎が3日で改善〉
Tさん(78歳)は、老人性膣炎にかかり、悪臭のあるおりものが続いたため、婦人科でもらった膣座薬を毎日用いていました。しかし、治りかけたころに急性肺炎で入院することになり、退院後の自宅療養中に膣炎が再発してしまいました。 ・現代病名:老人性膣炎 | |
|
〈のぼせ、ほてり〉
年齢/45歳。性別/女性。 ・現代病名:のぼせ・ほてり | |
|
〈射精不能になった頑健な夫が竜胆瀉肝湯で回復〉
Aさんは34歳の会社員です。2年ほど前から性交のさい勃起はするのですが、射精ができなくなりました。体は丈夫で生活は規則正しく、食欲、睡眠などは良好でした。ただ、ストレスからか、イライラして不安感があり、朝、口が苦かったり、ときどき尿が黄色くなる、といった症状がありました。 ・現代病名:射精不能 | |
|
〈肝硬変の末期から4年間生存〉
45歳のM男さんはアルコール性肝炎から肝硬変に移行し、腹水が大量にたまり、利尿作用も低下するなど末期的な症状が現れていました。 ・現代病名:肝硬変 | |
|
【竜胆瀉肝湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
猪苓湯 » …泌尿器症状は本方によく似ているが、生殖器症状を伴うことがなく、体力中等度の人の場合に用いる。(下焦水熱互結) | |
五淋散 » …体力中等度の人で、やや体質が虚弱で、冷え性の傾向があり、症状が慢性に経過する場合に用いる。(熱淋) | |
清心蓮子飲 » …比較的体力の低下した人で、胃腸虚弱、冷え性、神経過敏の傾向がある場合に用いる。(気陰両虚と心火旺) | |
八味地黄丸 » …口渇、軽度の排尿痛のほか、全身倦怠感、足腰の冷えや痛みを訴え、下腹部が上腹部に比し緊張が弱い場合に用いる。(小腹不仁の腹証) | |
牛車腎気丸 » …尿量減少、浮腫がー層顕著で全身倦怠感、腰部の冷えや痛みもやや強く訴える場合に用いる。(腎陽虚と水飲停滞) | |
●本剤は、一貫堂森道伯(いっかんどうもりどうはく)の創方による処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は9種類の生薬から成ります。適応は肝経の湿熱つまり尿不利を伴う熱であり、これを瀉して治すことから、その主薬ならびに薬効より名付けられました(『臨床応用漢方処方解説』)。 ①「色の濃いおりもの、かゆみ、排尿痛に」用います。 ②使用上の注意:「色の濃いおりもの」などは熱証で、寒証には用いません。 ●皮膚が浅黒く、手足の裏に汗をかきやすく、特に下半身の炎症に用います。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。