78 ウチダ 麻杏薏甘湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 神経痛、関節痛、筋肉痛/風湿在表による全身の疼痛、夕方に熱感。 |
●夕方になるとはれて痛む神経痛、関節痛に用います。 ●午前中は比較的なんともないが、午後(夕方)から患部がはれて熱を帯び痛む。冷えたり湿気が多いと、痛みや腫れが増すものに使用します。 ●神経痛や関節痛は、汗をかいた後冷たい風にあたったり、湿気の多いところに長くいたり、午後になって気温が下がったりすると、熱を持ち腫(は)れて痛み大変つらいものです。ウチダ麻杏薏甘湯煎じ薬は、こういった症状の原因となる体内の水毒、炎症などに効果があります。 ●筋肉リウマチ、関節リウマチで、からだのあちこちが痛むもの(ただし、軽い痛み)。 ●汗庖状白癬の初期。 ●イボ(ただし、長く連用するには薏苡仁のみの方が安全です)。 |
【適応症】感冒、インフルエンザ、腰痛症、坐骨神経痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、筋肉リウマチ、いぼ、手掌角化症、青年性扁平性いぼ、湿疹、水虫、喘息、腎炎、頭部ふけ症。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体がひどく弱っている著しい虚証の方、発汗の多い方、胃腸の調子が悪い方、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1057 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●皮膚枯燥、発熱 ●筋肉痛、関節痛 ●浮腫やイボを見ることが間々ある |
麻杏薏甘湯は、次の証の方に最適です。 ●痺(ひ) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 関節痛、神経痛、筋肉痛。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。麻杏薏甘湯の構成生薬は、下記の4種類です。麻黄は発汗・発散作用をもつ代表的な生薬で、病因を発散して追い出すような働きをします。杏仁にも同様な作用が期待できます。薏苡仁は、体の無駄な水分を追い出し、痛みをやわらげます。また、イボをとり皮膚をきれいにする働きもあるといわれます。これに、緩和作用をもつ甘草が加わります。 日本薬局方 ヨクイニン(薏苡仁)…10.0g 日本薬局方 マオウ(麻黄)…4.0g 日本薬局方 キョウニン(杏仁)…3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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神経痛、関節痛、筋肉痛に
【麻杏薏甘湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈腰痛〉
35歳、女性。 ・現代病名:腰痛 | |
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〈膝の腫れ〉
43歳、女性。 ・現代病名:膝の腫れ | |
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〈むくみ〉
Hさん(52歳・女性)は157cmで70kgと少し太り気味でした。 ・現代病名:むくみ | |
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〈麻杏薏甘湯でつらい症状が軽減〉
Kさん(67歳・男性)は数年前から左ひざが痛むようになっていました。あまり強い痛みではなかったため放置していましたが、そのうち、夕方になるとひざが熱を持つようになり、痛みも増してきました。そこで病院で診療を受けたところ、麻杏薏甘湯を処方されました。 ・現代病名:膝痛 | |
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〈体重が4kg減って治った〉
Eさん(56歳・女性)は腰を痛め、それをかばって歩いていたところ、ひざに負担がかかって水がたまり、痛くて思うように歩けなくなりました。病院で水を抜いてもらい、痛み止めの注射を打ってもらいましたが、なかなかよくなりません。 ・現代病名:膝痛 | |
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【麻杏薏甘湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
麻黄湯 » …比較的体力のある人で・頭痛・発熱・悪寒などがあり・発汗傾向がなく、急性の関節痛や筋肉痛を伴う場合に用いる。(太陽の傷寒) | |
越婢加朮湯 » …比較的体力のある人で、関節症状、発汗傾向、尿量減少、口渇、浮腫などが本方より一層顕著である場合に用いる。(実証の風水証) | |
薏苡仁湯 » …体力中等度の人で・関節症状が本方より一層顕著で・慢性化している場合に用いる。(湿痺) | |
桂枝加朮附湯 » …比較的体力の低下した人で、冷え症の傾向があり、本方に比して四肢関節の腫脹、疼痛が一層顕著で寒冷により増強する場合に用いる。脈が浮で弱。(寒湿痺) | |
防已黄耆湯 » …比較的体力の低下した人で、いわゆる水ぶとり体質で、疲れやすく、多汗、浮腫、関節の腫脹、疼痛などがある場合に用いる。(気虚の風水証) | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られた煎じ薬です。 ●本方は麻黄・杏仁・よく苡仁・甘草の4種類の生薬から成り、これらの生薬名から1文字ずつとり名付けられました。 ●関節痛や筋肉の炎症、神経痛で身体のあちこちが痛む方に使用します。慢性化して症状はあまり激しくないが、夕方になると痛みだし熱がでる方に用います。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。