83 ウチダ 抑肝散加陳皮半夏 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 肝脾不和(神経症・過敏性結腸炎)にさらに嘔吐を伴う病態 |
●ストレスの発散ができず・神経が高ぶる人に用いられます。 ●イライラしているが、充分にストレスを発散できない人に使用されます。 ●貧乏ゆすりやチック、登校拒否症にも。登校前や出勤前になると腹痛や頭痛の起こる人に用いられます。 ●ストレスの多い中間管理職や受験生の精神安定剤として使用されます。 ●本剤の「抑肝(よくかん)」という名は、肝気(かんき)が高ぶって怒りやすく、神経質で、俗に癇(かん)が強いといわれるのを鎮静させるところから来ています。もとは神経が高ぶってひきつけなどを起こす小児のために創られた処方ですが、神経過敏や精神的な緊張で眠れない、あるいはイライラして落ち着かないとか、逆にうっとうしいといった方は年齢によらず用いることができます。イライラを落ち着かせ、神経を安定させる漢方薬といえます。 ●ちょっとした物音にびくっとしたり、臍(へそ)の左に動悸(どうき)や圧痛があるとか、顔などの筋肉がピクピク引きつる、睡眠中に歯ぎしりする、といった場合があるのもウチダ抑肝散加陳皮半夏煎じ薬を用いる一つの目安と考えられます。 |
【適応症】神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、自律神経失調症、更年期障害、高血圧又は動脈硬化による神経症状、小児夜啼症、中風、疲労症、悪阻(つわり)。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、胃腸がとても弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1059 | 30日分 | 12,980円 | 13,629円(税込) |
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【診断のポイント】 ●イライラ、落ち着きがない ●著明な臍上悸、臍下悸 ●軽度の胸脇苦満 |
抑肝散加陳皮半夏は、次の証の方に最適です。 ●肝脾不調(肝鬱脾虚) » ●肝胃不和(肝気犯胃) » ●肝腎陰虚 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症: 神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。抑肝散加陳皮半夏の構成生薬は下記の9種類です。柴胡は、熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働きをします。釣藤鈎には脳循環をよくする作用があるとされ、手足のふるえ・けいれんなどにも効果的と考えられます。蒼朮と茯苓は、水分循環を改善する漢方の代表的な利尿薬です。茯苓には、気分を落ち着けたり、動悸をしずめる作用もあるといわれます。さらに、血行をよくして貧血症状を治す当帰と川きゅう、胃の働きを高める陳皮と半夏、緩和作用の甘草が加わります。 日本薬局方 ハンゲ(半夏)5.0g 日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮)4.0g 日本薬局方 ブクリョウ(茯苓)4.0g 日本薬局方 センキュウ(川きゅう)3.0g 日本薬局方 チンピ(陳皮)3.0g 日本薬局方 トウキ(当帰)3.0g 日本薬局方 サイコ(柴胡)2.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草)1.5g チョウトウコウ(釣藤鈎)3.0g |
【組成成分】…次は成分生薬の画像です。各生薬の詳細説明にリンクします。 |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【抑肝散加陳皮半夏の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈突然動悸と胃痛の管理職〉
36歳、男性。生命保険会社の所長さんです。 ・現代病名:動悸・胃痛 | |
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〈イライラ〉
年齢/10歳 性別/女性。 ・現代病名:小児の神経症 | |
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〈チック症状〉
年齢/10歳 性別/女性。 ・現代病名:チック症状 | |
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〈ヒステリー症〉
43歳の婦人。 ・現代病名:ヒステリー症 | |
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【抑肝散加陳皮半夏類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
柴胡加竜骨牡蛎湯 » …比較的体力のある人が動悸、不眠、精神不安、神経過敏などの精神神経症状を訴え、季肋下部の抵抗・圧痛(胸脇苦満)、臍傍の動悸、便秘の傾向のある場合に用いる。(心肝火旺) | |
加味逍遙散 » …体質虚弱な人、特に女性が疲れやすく、手足が冷えのぼせとともに動悸、不眠、精神不安など、種々の精神神経症状を訴える場合に用いる。(気血両虚、肝鬱化火) | |
半夏厚朴湯 » …神経質で動悸、不眠、精神不安、咽喉異物感(咽中炙臠)を訴える場合に用いる。(気滞) | |
甘麦大棗湯 » …症状が急迫性で腹直筋が緊張し、神経がはなはだしくたかぶり、時に痙攣を伴う場合に用いる。(臓躁) | |
釣藤散 » …癇癪持ちで逆上や頭痛めまいがある。(脾気虚と痰湿で肝陽化風) | |
●本剤は、わが国古来の経験による処方に基づいて作られた煎じ薬です。 ●本方は抑肝散に陳皮、半夏を加えたもので、これを方剤名としました。 ●「ストレスの発散ができず、神経が高ぶる人」を基本に、 ①小児の夜泣き、瘡症。 ②登校拒否症。登校前や出勤前になると頭痛や腹痛が起こる人。 ③精神的緊張状態の強い受験生や管理職の神経症、不眠症。 ④脳血管障害・動脈硬化症・高血圧症・パーキンソン病などで、興奮して神経が高ぶる人。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。