64 ウチダ 炙甘草湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 心気陰両虚証(動悸・息切れ・不整脈・盗汗・口咽乾燥) |
●気血ともに虚し、心悸亢進や不整脈、あるいは呼吸促迫を来した方に用います。 ①パセドー氏病、②心臓病、③神経性心悸亢進証。 ●顔色のあまりよくない虚弱者で、汗をかきやすく、易疲労・心悸亢進を訴える方を目標に用いられます。 ●顔色が悪く疲れやすい方で、皮膚の乾燥や口の渇き、便秘(コロコロ便)などを伴うときに適応します。 |
【適応症】動悸、息切れ、上室性・心室性期外収縮、冠不全、心臓神経症、心臓弁膜症、血痰を伴った咳嗽、バセドー病の呼吸困難、バセドー病、喉頭結核、肺結核、神経性心悸亢進症、交感神経緊張症、高血圧、不整脈、産褥熱、胃潰瘍 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢(泄瀉)など、胃腸の弱っている方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1003 | 30日分 | 15,680円 | 16,464円(税込) |
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【診断のポイント】 ●不整脈や頻脈 ●心悸亢進、心下悸 ●皮膚枯燥、便秘(虚熱) |
炙甘草湯は、次の証の方に最適です。 ●気陰両虚 » ●心気虚 » ●心気血両虚 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 体力がおとろえて、疲れやすいものの動悸、息切れ。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。炙甘草湯の構成生薬は下記の9種類です。滋養作用のある炙甘草や人参、動悸によいとされる桂皮や阿膠、水分を保持する麦門冬や麻子仁、貧血症状を改善する地黄などです。 日本薬局方 ジオウ(地黄)6.0g 日本薬局方 バクモンドウ(麦門冬)6.0g 日本薬局方 ケイヒ(桂皮)3.0g 日本薬局方 タイソウ(大棗)3.0g 日本薬局方 ニンジン(人參)3.0g 日本薬局方 ショウキョウ(生姜)1.0g マシニン(麻子仁)3.0g シャカンゾウ(炙甘草)3.0g アキョウ(阿膠)2.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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体力をつけ、動悸や息切れを和らげます
【炙甘草湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈漢方薬の服用でのどの腫れが消えた〉
専業主婦のMさん(50代)は、病院でバセドウ病と診断され、すでに手術の予約も済ませていました。それでも、甲状腺を切る前に一度漢方を試してみたいという本人の意志が強く、はるばる漢方薬を処方する医師の病院を訪ねてきたのです。 ・現代病名:バセドウ病 | |
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【炙甘草湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
苓桂朮甘湯 » …比較的体力の低下した人で、立ちくらみ、めまい、身体動揺感があり、軽度の心悸先進を伴う場合に用いる。(水飲上衝) | |
木防已湯 » …体力のやや低下した人で、呼吸促迫して、腹部は、心窩部が膨満して硬く、特に尿量減少、浮腫などを伴う場合に用いる。(心下痞堅と水腫) | |
柴胡加竜骨牡蛎湯 » …比較的体力のある人で、動悸、息切れを訴えるが、季肋部の抵抗・圧痛(胸脇苦満)認め、不安、不眠などの精神神経症状を伴う場合に用いる。 | |
桂枝加竜骨牡蛎湯 » …虚労で動悸、息切れがあるが、脈結代は少ない。冷えと少腹弦急。(虚陽上浮) | |
●本剤は、漢方の古典「傷寒論」(しょうかんろん)、「金匱要略」(きんきようりゃく)(いずれも後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は9種類の生薬からなり、その主薬である炙甘草の名をとって処方名とされました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。