119 ウチダ 苓甘姜味辛夏仁湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 寒飲蓄肺(気管支炎・喘息(ぜんそく)で痰が薄く多い)/寒痰証/肺陽虚による咳・喘息 |
●寒痰による喘咳や喀痰あるいは流涕(薄い鼻水)のある方に使用されます。 ①慢性気管支炎、気管支拡張症。 ②気管支喘息で慢性化したもの。 ③腹水・浮腫があって咳をともなう場合。 ○寒虚証で咳が出、痰は薄いことが使用条件です。 ●咳をおさえ、痰を切りやすくします。その作用から、おもに気管支炎や気管支喘息の治療に用いられています。体力のない冷え性の方で、うすい痰が多く症状が長びくときに向く漢方薬です。 |
【適応症】気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病、肺気腫、肺拡張症、浮腫、腹水、ネフローゼ、慢性腎炎、萎縮腎、腹膜炎、滲出性肋膜炎、肺水腫、心臓性喘息、百日咳、脚気。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1062 | 30日分 | 12,980円 | 13,629円(税込) |
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【診断のポイント】 ●冷えの症候 ●薄い鼻水、痰、くしゃみ、咳 ●胃内停水 |
苓甘姜味辛夏仁湯は、次の証の方に最適です。 ●痰飲伏肺 » ●寒痰 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 貧血、冷え症で喘鳴を伴う喀痰の多い咳嗽があるもの。気管支炎、気管支喘息、心臓虚弱、腎臓病。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。苓甘姜味辛夏仁湯の構成生薬は下記の7種類です。半夏と杏仁、五味子と細辛は、咳や痰をとり去り、アレルギー症状をやわらげます。茯苓は、水分循環をよくする生薬です。これに、健胃・強壮作用をもつ乾姜、緩和作用の甘草が加わります。 日本薬局方 キョウニン(杏仁) 4.0g 日本薬局方 ハンゲ(半夏) 4.0g 日本薬局方 ブクリョウ(茯苓) 4.0g 日本薬局方 ゴミシ(五味子) 3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 2.0g 日本薬局方 サイシン(細辛) 2.0g カンキョウ(乾姜) 2.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【苓甘姜味辛夏仁湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈長年のせき、たんが少なくなった〉
長年クリーニング業を営んでいるKさんは、67歳の現在もまだまだ現役です。 ・現代病名:慢性気管支炎 | |
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〈気管支喘息〉
43歳の女性です。 ・現代病名:気管支喘息 | |
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〈気管支炎〉
これは自家体験である。 ・現代病名:気管支炎 | |
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【苓甘姜味辛夏仁湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
小青竜湯 » …本方に似て喘鳴、咳嗽、水様鼻汁などがあるが、体力が中等度で顔色不良、冷え症、疲労などが軽度で、食欲不振がない。特に軽度の発熱、悪寒、頭痛などの表証を伴う場合に用いる。(表寒肺虚) | |
麻杏甘石湯 » …比較的体力のある胃腸が健全な人で、喘鳴、咳嗽、呼吸困難があり、口渇を伴い、自然に汗の出る場合に用いる。(肺熱) | |
銀翹散 » …温病系風邪(風熱(表熱))辛涼解表剤、上焦風熱、衛分証、気分証に使用。熱感があり、悪寒はない。口渇、咽痛、咳嗽がある。感冒、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃腺、流行性耳下腺炎等。 | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は茯苓、甘草、乾姜、五味子、細辛、半夏、杏仁の7種類の生薬から成り、それぞれの生薬名より1文字ずつとって名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。