118 ウチダ 苓姜朮甘湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 腰の冷えや痛みを和らげる/寒湿の邪による腰痛・関節痛・筋肉痛 |
●体力が弱い方の腰痛・腰の冷えに使用します。 ●下焦が寒と湿におかされて、腰から下が冷えて重くかつ痛む者に用います。 ●足腰の冷痛の他、全身倦怠感や軽度の浮腫などを伴う者に使用されます。 ●全体として、裏を温め利水をはかり、疼痛を緩和します。臨床応用として、腰痛、坐骨神経痛、夜尿症などに用いられます。 ●体をあたため、足腰の痛みをやわらげます。とくに腰を中心に下半身の冷えが強く、痛みを伴うときに適します。体力のあまりない方で、尿量や排尿回数が多いことも使用目安です。 |
【適応症】腰痛、腰の冷え、夜尿症、坐骨神経痛、遺尿、帯下、頸管カタル、湿疹、潰瘍。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1063 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●腰と下肢の冷え ●足腰の痛み ●尿自利 |
苓姜朮甘湯は、次の証の方に最適です。 ●寒湿阻絡 » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症: 腰痛、腰の冷え、夜尿症 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。苓姜朮甘湯の構成生薬は下記の4種類です。茯苓と白朮は、水分循環をよくして足腰の冷えによる痛みをやわらげます。温性の乾姜も、冷痛に効果的です。これに、緩和作用をもつ甘草が加わります。 日本薬局方 ブクリョウ(茯苓) 6.0g 日本薬局方 ビャクジュツ(白朮) 3.0g 日本薬局方 カンゾウ(甘草) 2.0g カンキョウ(乾姜) 3.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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【苓姜朮甘湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈腰痛と頻尿〉
37歳、女性。 ・現代病名:腰痛と頻尿 | |
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〈尿路不定愁訴〉
48歳女子。 ・現代病名:尿路不定愁訴 | |
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〈苓姜朮甘湯で冷えが改善した〉
Yさん(70歳・女性)が、漢方を扱っている医院を訪れたのは腰痛が原因でした。夜になると腰が痛くなり、足の先まで冷えてしまい、夜中に5回もトイレに起きるという状態だったのです。また、日中でも冷えると足の指が白くなり、寒い時期になると手の指も白くなるというレイノー現象が現れていました。 ・現代病名:レイノー現象 | |
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〈苓姜朮甘湯で不快な冷えが改善〉
Kさん(65歳・女性)は、150cm、43kgとやせていて、寒がりです。特に、腰から下が水風呂に浸かったように冷たく、冷えてしかたがありませんでした。その上、夜中に何回もトイレに立たなければならず、困っていました。 ・現代病名:冷え症 | |
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〈冷え症で尿が近かったのが改善〉
Uさん(30歳・女性)は、大きな病気をしたことはありませんでしたが、若いころから冷え症気味でした。2ヵ月ほど前から尿が近くなって困ったため、漢方を扱っている薬局を訪れました。 ・現代病名:頻尿 | |
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【苓姜朮甘湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
真武湯 » …体力の低下した人で、冷え症、全身倦怠感などが一層顕著で、下痢、軽度の腹痛、めまいなどの症状を伴う場合に用いる。(陽虚による水毒) | |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …比較的体力の低下した冷え症の人が、寒冷に伴い、下腹部、腰部、四肢末端などの痛み、下痢、頭痛などを伴う場合に用いる。(血虚受寒) | |
当帰芍薬散 » …比較的体カの低下した人、特に女子で、冷え症、下腹部痛、月経異常のほか、腰痛、貧血傾向などが認められる場合に用いる。(血虚+脾虚水毒) | |
八味地黄丸 » …体力の低下した人・あるいは老人で、下半身の冷え、痛み、しびれなどは似ているが、軽度の口渇があり、下腹部が上腹部に比べて明らかに緊張が弱い場合に用いる。(腎陽虚乃至陰陽両虚) | |
苓桂朮甘湯 » …水飲の症状はあるが、冷えはなく、めまい、動悸。(水毒上衝) | |
防已黄耆湯 » …腰冷はあるが水肥り、尿不利。脈は浮で弱。(気虚の風水) | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られた煎じ薬です。 ●本方は茯苓、乾姜、白朮、甘草の4種類の生薬から成り、それぞれの生薬名より1文字ずつとって名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。