33 ウチダ 大黄牡丹皮湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 瘀血を伴う血熱/腸癰(ちょうよう)(急性虫垂炎など) |
●顔色がよく、体力がある便秘傾向の方の、次の諸症に使用されます。 ①急性虫垂炎の初期に用いられます。 ②痔疾・肛門周囲炎の方に用いられます。 ③子宮および付属器の炎症の方に用いられます。 ④尿路結石で炎症を伴う方に使用されます。 ●体力が充実した人で、精神神経症状が乏しく下腹部の一部に自発痛、抵抗・圧痛などの症状が激しく、便秘の傾向がある場合に用います。 ●全体として消炎、抗菌、循環改善、排膿などの働きを有し、特に腹腔内の炎症に適応する方剤となっています。 ●急性虫垂炎の治療薬として非常に効果のある薬ですが、瘀血を起因とする初期の炎症を治すので、盲腸を含む下半身の様々な炎症や痛みの改善に用いられます。 |
【適応症】月経不順、月経困難、便秘、痔疾、常習便秘、動脈硬化、更年期障害、湿疹、蕁麻疹、にきび、腫物、膀胱カタル、虫垂炎、肛門周囲炎、結腸炎、直腸炎、潰瘍性大腸炎、子宮及び付属器の炎症、骨盤腹膜炎、副睾丸炎、前立腺炎、バルトリン腺炎。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、冷えの強い「寒証」、体の虚弱な「虚証」の方、胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢(泄瀉)などを起こしやすい方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●大黄、牡丹皮、桃仁、芒硝により、流早産の危険性があります。 ●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、注意が必要です。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1025 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
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【診断のポイント】 ●右臍傍圧痛抵抗 ●腹力充実、便秘 ●脉沈で実脉 |
大黄牡丹皮湯は、次の証の方に最適です。 ●実熱燥結 » ●血瘀(瘀血) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症: 月経不順、月経困難、便秘、痔疾。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。大黄牡丹皮湯の構成生薬は下記の5種類です。大黄と芒硝は漢方の代表的な緩下薬で、便通をつけたり、熱や炎症をしずめる働きをします。牡丹皮と桃仁には血行をよくする作用があり、いわゆる「(おけつ)」の改善に役立ちます。さらに、冬瓜子には炎症をとり、排膿を助ける作用があるといわれます。 日本薬局方 トウニン(桃仁)4.0g 日本薬局方 ボタンピ(牡丹皮)4.0g 日本薬局方 ダイオウ(大黄)2.0g トウガシ(冬瓜子)6.0g 無水ボウショウ(無水芒硝)1.8g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
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瘀血を解消し、下半身の炎症を改善する漢方薬
【大黄牡丹皮湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈下腹部の痛み〉
48歳、男性。170cm、73㎏。石油店勤務。 ・現代病名:下腹部痛 | |
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〈右側下腹部の痛み〉
61歳女性。 ・現代病名:下腹部痛 | |
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【大黄牡丹皮湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
桃核承気湯 » …比較的体力の充実した人で、痕血と便秘の傾向があり、のぼせて、精神神経症状を訴える場合に用いる。(下焦蓄血の証) | |
桂枝茯苓丸 » …体力中等度の人で、便秘の傾向がなく、下腹部の自発痛があまり著明でない場合に用いる。(中等度の瘀血) | |
猪苓湯 » …本方に比して下腹部の抵抗・圧痛が顕著でなく、頻尿、排尿痛が著明なもの。(下焦の水熱互結の証) | |
●本剤は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本方は5種類の生薬から成り、その主薬である大黄・牡丹皮の名をとって処方名とされました。大黄牡丹湯とも呼ばれます。 ●本方は、「腸癰(ちょうよう)」(腸管周囲の単純性あるいは化膿性炎症)に対して作られた処方です。 ●実証向きの駆瘀血剤で、桃仁、牡丹皮が配剤されていますが、駆瘀血作用より抗炎症作用が強いです。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
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