113 ウチダ 三黄瀉心湯 煎じ薬
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。 |
(Mainly treatment) 胃・心の実熱証(便秘傾向・いらいら感)/瀉火方剤の元祖 |
●ウチダ三黄瀉心湯煎じ薬は、漢方治療の著名な古典である「金匱要略」(きんきようりゃく)を出典としており、古来より体力のある方の高血圧に伴うのぼせ・肩こり・頭重や便秘等に賞用されています。 ●本剤は特に上半身に充血が著明で、のぼせ・紅潮があり、みぞおちがつかえ、不快感強く、神経症状も強く気分がいらいらして落付かず、便秘し、出血の傾向のある患者の症状を緩解させる目的で繁用され効果を発揮します。 ●また、切創やその他の出血で驚き、不安のある時、動脈硬化症・血圧亢進の診断をくだされて絶えず不安な気分に襲われ不眠に陥った方に用いて効果を発揮するほか、頭重・耳鳴りや血の道症、常習便秘、痔出血、鼻出血に広く応用されます。 ×尚、本剤は体力の低下している時、下痢のある時には使用しないでください。 |
【適応症】高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症、動脈硬化症、脳溢血、精神不安、肩こり、常習便秘、胃潰瘍、神経症、眼底出血、子宮出血、代償性月経、酒さ鼻(赤はな)、結膜炎、紅彩炎、胃炎、皮膚病、てんかん、やけど(火傷)。 |
【注 意】(Remark)
×残念ながら、体の虚弱な「虚証」の方、下痢(泄瀉)をしている方、食欲不振や吐き気など胃腸の弱っている方は、禁忌(きんき)(服用を避ける)です。 |
【妊娠・授乳の注意】
●妊娠中毒症の高血圧の場合によく使用します。 ●大黄の子宮収縮作用などにより、流早産の危険性があります。 ●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、使用には注意が必要です。 |
従って、この期間のご注文の発送は1月5日(木)以降になります。
商品番号 | 規格 | 本体価格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|---|
k0996 | 30日分 | 9,980円 | 10,479円(税込) |
【カゴに入れる↓】ボタンk9999をクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。 複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。 別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。 このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。 の使用ができるようになりました。 |
電話注文 » | FAX注文 » | メール注文 » | 直接来店 » |
●ご注文は、上記買物カゴ、電話、Fax、またはE-メールで承ります。 ご注文方法等・詳細 » |
【診断のポイント】 ●充血(のぼせ、イライラ、出血傾向) ●胸、心窩部のつかえ(心中煩悸) ●便秘 |
三黄瀉心湯は、次の証の方に最適です。 ●出血・実熱 » ●心火旺(心火上炎・心炎亢盛)(ストレス) » ●肝火上炎(肝火旺) » |
【効能効果】(efficacy)(健康保険上) 比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向のあるものの次の諸症: 高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症。 ※血の道とは、本来血液の通る血管のことで、月経時、更年期、産後などの女性に見られる頭痛、めまい、精神不安などの諸症状を血の道症といい、子宮関係の病気の俗称としても使われています。 |
中医薬(漢方薬)は、自然の植物や動物などを原料とした複数の生薬を処方した薬剤です。三黄瀉心湯の構成生薬は下記の3種類で、いずれも熱や炎症をしずめる寒性の生薬です。大黄には、便通をつける作用もあります。 日本薬局方 オウゴン(黄ごん)…3.0g 日本薬局方 オウレン(黄連)…3.0g 日本薬局方 ダイオウ(大黄)…3.0g |
食前または食間に服用してください。 食間とは…食後2~3時間を指します。 大人は1袋(1日分)につき水600ml(約3合3勺)を加え、あまり強くない火にかけ300ml(約1合7勺)に煮詰め、袋を取り出し、2~3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服します。 |
|
【三黄瀉心湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤を用いることをお奨めします。
〈高血圧〉
60歳、男性、会社役員。 ・現代病名:高血圧 | |
|
〈不眠〉
18歳女子、受験生。 ・現代病名:不眠症 | |
|
〈三黄瀉心湯で命拾い〉
鉄工所に勤めるAさん(48歳・男性)は、身長180cmの偉丈夫で大酒飲みですが、ここ数年、体調が優れません。 ・現代病名:息切れと動悸 | |
|
【三黄瀉心湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
黄連解毒湯 » …体力中等度以上の人で、本方に似ているが、湿熱が三焦に停留して尿不利があって便秘の傾向のない場合に用いる。 | |
桃核承気湯 » …比較的体力のある人で、のぼせぎみで便秘の傾向があり、下腹部に自発痛、抵抗・圧痛があり、女性ではさらに月経不順、月経困難などを伴う場合に用いる。瘀血、少腹急結の腹証。 | |
柴胡加竜骨牡蛎湯 » …比較的体力のある人で、頭痛、不安、不眠などの精神神経症状を訴え、季肋部の抵抗・圧痛胸脇苦満と臍傍部の腹部大動脈の拍動亢進がある場合に用いる。肝気鬱結と煩驚。 | |
●本剤は、漢方の古典「金匿要略」(きんきようりゃく)(後漢時代)収載の薬方を基本としたわが国の経験処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく煎じ薬としたものです。 ●本処方の心とは、心下(みぞおち部分)の痞(つかえ)を意味し、瀉とは「うつす」ということで、見方をかえれば「除く」という意味になります。黄ごん、黄連、大黄、の3種の生薬からなり、心の中に詰まったものを除くというその薬効より名付けられました。 |
煎じ方その1
●土びん、ガラス製のポット、またはアルミやかんを使用して下さい。
注意:生薬には、タンニンを含有するものが多く、鉄びんの場合には鉄サビと化学反応して沈殿を起こすなど薬液に影響があるので使用しないで下さい。
●専用の自動煎じ器などを利用するのも良いです。
※ウチダの自動煎じ器『煎治』へ
煎じ方その2
●土びん、またはアルミやかんに1日分(1袋)と約600ml(コップ3杯)の水を入れ、フタをあけたまま約半量(300ml)になるまでトロ火(弱火)で約30~40分煎じて下さい。
●できた薬液は、熱いうちに茶こしか、ガーゼで濾し、1日2~3回に分けて飲みます。また、服用時にはなるべく温かくして飲んで下さい。
●後で飲む分は、冷まして冷蔵庫に保管し、飲むときに電子レンジなどで温めて下さい。魔法ビンなど保温容器に入れておくのも良いです。
●1日分を煎じたら、すぐに濾しましょう。そのまま放置しておくと、成分が必要以上に抽出されて、害を及ぼすことがあります。
中医薬学の基礎となった書物です。植物薬252種、動物薬67種、鉱物薬46種の合計365種に関する効能と使用方法が記載されています。
【頁内目次】…クリックして下さい。写真は上海の街並。